katharsis

素人によるJr.追い

蜷川さん

ヤフトピで訃報を知り思わず声が出ました。ありえないんだけど蜷川さんはどこか不死の人のように思っていた。ずーっとそこにいる人かと。

 

好きな俳優さん目当てで観劇しているだけなのに蜷川作品が突出して多い。初観劇体験にして初蜷川作品が友人にくっついて観に行った大竹しのぶさん岡田くんの「エレクトラ」@コクーン。ムズい・・・そんな印象しかなかったのだけれど。自発的に観に行った最初が2004年の小栗くん成宮くんの「お気に召すまま」@さい芸。まだ線の細かった小栗くんと成宮くんだからこその恋のお話。それはそれは美しくてキュートだった。2014年菅田くん月川さんの「ロミオとジュリエット」@さい芸が個人的最後の作品に。月川さんがジュリエット(震)!!という勢いだけで拝見したものの、内容に結構ドヨーンとして帰った記憶。月川さんの娘役、また見られるでしょうか・・・。お気に召すまま、間違いの喜劇、恋の骨折り損、ロミオトとジュリエット・・・オールメール・シリーズは常に気になるシリーズでした。 

 

小栗くんの出る舞台はほぼ蜷川作品だったのが一転、「ムサシ」以降あえて距離をとったのかな・・・パタリと出なくなり観る機会は減った。とはいえ、さい芸の季刊誌やフライヤーの束に必ずといっていいほど入っている蜷川作品、このお正月には特番のOAがあったり、ジャニーさんとのラジオなんていうのもあったりで割と近くに蜷川さんは存在していた。そろそろ圧倒的な言葉の洪水に「恐れ入りました!!」とひれ伏したいのでシェイクスピアで小栗くんやらないかなーと薄ぼんやり思ったりもしていた。秋再びお仕事する予定だったとのことで・・・しかもハムレット。オフィーリアは誰がやるんだ?小栗くんがやったフォーティンブラスは??実感わかないからまだ実現するような気がしている。

 

この数日の追悼コメントの中で誰かが大人数を動かすのが上手い人だったというような話をされていて「なるほど!」だった。そういえば蜷川さん特番でもそうありたいようなことを言ってたことを思い出す。観に行ったどれもが大勢のキャスト入り乱れの大団円のカーテンコール。「間違いの喜劇」で楽器隊とキャストが客席の通路を使って入場するあのワクワクは他では味わえていない高揚感。今更だけど蜷川さんだったからなのか。改めて確かめられないことがまだ信じられない。